上の子の胎内記憶と池川明先生のお話
上の子が話してくれたお腹の中にいた時の話を、胎内記憶の研究をしている産婦人科医である池川明先生にお伝えしたところ、素敵なお話を教えていただきました。
信じる信じない、嘘か本当かという話ではなくて、このブログのテーマでもある「子どもと楽しく心地よく暮らす」ために大切なものだと思うのでここに記録しておこうと思います。
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上の子が話してくれたのはこんな内容です。
娘(名前)ちゃんこのくらい(手で丸を作って)小さい時、海の中にいたんだよ。あったかい海。海のおばあちゃんはどこにいったの?
海のおばあちゃんは抱っこしてくれてた。
海のおばあちゃんのことを触ったりしてた。
向こう側は明るくて、こっちは明るくない。
だんだん狭くなったんだよ。
大きくなったらお外行こうと思ったんだよ。
お母さんはいたけどいなかったんだよ。
狭くなったからお外行こうと思った。
母「海から出るのは寂しくなかったの?」
寂しくなかったよ。
母「嬉しかった?」
うーんと、寂しいけど寂しくなかったんだよ。
母「そっか、寂しくないなら良かった。」
うん、寂しくなかったよ。お母さんがいたから。
ぎゅーしよ〜。
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「海のおばあちゃんは私の想像だと臍帯のことかなと思っているのですが」
と付け足しながらお伝えしたら池川先生から、
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臍帯のことは多くの子どもは”ヘビ”という言葉で話してくれることが多いです。「ヘビがいた」「ヘビが意地悪した」なんて話す子が多いんですよね。
”自分よりも年上の存在”として話してくれることの多くは、きっと天使さまのことだと思います。子どもたちの話を聞くと、どうやらお母さんのお腹にやってくる時に、ガイド役の天使さまがいるのです。普通天使さまはお母さんのお腹の中まで子どもを連れてきたら、また帰っていってしまうのだけど、こどもが「寂しいから一緒にいてください」とお願いをするとそのままとどまってくれる天使さまもいるのです。そういった天使さまは生まれたあとも少しの間そばにいてくれて、いつの間にか帰っていくのです。
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”ガイド役の天使”って、まるでシュタイナーでいう導きの天使のようです。
そういえば娘の海のお話、シュタイナーでピンク色の布を覆うと子宮の中を思い出すという話を思い出して木製スタンドに布を付けていたら話してくれたんですよね。(ピンクの理由は保護色である緑が自分の中に反射して落ち着くという説など、諸説あるそう)
シュタイナーにもそういう考えがあるのですか〜と先生。
子どもたちの話をまとめて至った話と似たような世界観になることが不思議だと思いました。
冒頭にも書いたように、信じる信じないとか嘘か本当かということでなくて。
”天使さまが私のお腹に連れてきてくれた子”として目の前の娘たちを見ていると、なんて尊い存在なのだろう、大切にしなくてはいけない、と思わせてくれます。
このところ次女が活発になってきたり後追いが始まったりしたこともあって、長女との関係がなんだか難しいと感じることも増えてきて。次女の世話で手が取られてしまう間、長女は私のさやに収まっていたところからポーンとそとに出ていってしまったような、甘えたくても甘えられない、私としても甘えてほしいのに甘えてもらえない、何とも言葉にしにくいもどかしさがあったのですが。
先生の話を聞いたら娘たちの尊さを改めて意識することができて、また長女が一人っ子だったときのように可愛がれるようになりました。
そうしたら久々に寝る前に「おかあさん、だーいすき」と素直に言ってくれて、本当に救われました。
胎内記憶についての研究の国際グループも立ち上げているようです。
「世界中の胎内記憶が集まれば、われわれがよりよく生きるための道標となりえます。」という言葉に、私も納得する出来事でした…。
助産学科の時に池川明先生のお話を聞く機会があったのですが、そのときはお母さんのお腹の中に来る前のことについて話してくれる子もいるという話をしていました。
・お空の上からお母さん候補の女の人をみて、この人がいい!と思って降りてきたんだよ
・テレビみたいなのがお空にあって、そこからお母さんのことを見ていた
・どのお母さんがいいか決めたら、かみさまみたいなひとにお願いをしにいくんだよ
・自分がこの人の子どもになることでこの人は幸せになれると思ってやってきたよ
それで思い出したのはこの本です。
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保健師の時に妊婦さん向けの両親学級でベテラン保健師さんがこの本を朗読していたのを聞いて仕事中にボロボロ泣いてしまったこともありました。
助産学科の時に同期とこの動画を見てまたボロボロ泣いたことも。
信じる信じないとかでなくて、子どもと暮らしているとどうにもつかれる事も
自分がすり減らされるような思いをすることも
イライラして子どもに辛く当たってしまうことも
あるのですが。
こんな話をきくとやっぱり今の生活のありがたさ、子どもの尊さを思い出させてくれます。
さいごに我が家の大切な子守唄です。わたしが教えていただいた歌詞とは少し違うけれど。
誰かのなにかの参考になれば幸いです。