イーハトーブ
シュタイナーではなく幼児教育について趣味の範囲で、
先日こんな講演を聞きました。
汐見先生と加藤先生なんて、素敵すぎる…!とすぐにポチリ。
汐見先生はいつも私話題に上げていますね。もはやファンです。
加藤先生は、とても有名(世界的にも)なふじようちえんの園長先生です。
その昔この園舎の設計をした手塚さんのTEDを友人が紹介してくれて、
とっても気になって見学に行ったことがあります。
(子どもももっていないのに、「保健師です、子どもの発達という面から興味があるので幼稚園の見学をさせてください」という怪しい者感満載だった気がする笑)
ポニーがいたり、ネイティブの先生による英語のクラスがあったり(英語で日本のことを説明できるようにとあえて和室で行うというこだわりを話されていました)、柿やコーンやにんにくが干されていたり、、夢のように楽しい園だったのを覚えています。
さてこの講演で、汐見先生が宮崎駿✕養老孟司の「虫眼とアニ眼」を例にとって幼児教育についてお話されていたのにびっくりしました。
虫眼とアニ眼 (新潮文庫) | 孟司, 養老, 駿, 宮崎 |本 | 通販 | Amazon
(おうちでシュタイナーしてますといいながら私はジブリ好きです…。)
この本もふじようちえんを見学した頃に読んでいたのですが、、
「町の一番いいところに子供達のための保育園を(幼稚園も兼ねる)」「地面はデコボコにしておく。自然の中に真っ直ぐなところはありません」
と汐見先生が紹介していてまた読みたくなって読み返してみました。
読み返してみると、部屋の真ん中にキッチンを作ってお手伝いもしてもらうとか、針と糸を使える、火を燃やせる・消せるなど、、いろんなアイディアがのっていました。
「部屋にキッチン」は大抵のシュタイナー園には取り入れられていると前に見学した園で教えていただいたのですが、、やっぱり役人の監査的に色々あるらしいなんて裏話も思い出して、「子どもにとって良い保育とは」と考えれば考えるほどお役所って何のためにあるのだ?という疑問にまたしてもぶつかってしまいます…。
そしてアイディアの続きは保育園と地続きでホスピスをつくる。子どもたちが侵入してくるホスピス。そのとなりは老人のための町、イーハトーブ町。
はっきり「イーハトーブ」と書いていて、宮崎駿って賢治すきだなぁ。
そういえば前に、オタキングこと岡田斗司夫さんが「千と千尋の神隠しで宮崎駿がやりたかったことは銀河鉄道の夜だった」という話をしていました。
小学生のころ、「宮沢賢治の会」なるものに入っていたので、懐かしく感じます。
異年齢の交流で、賢治の童話を朗読する以外にも自然あそびいっぱいだったり、童話に出てくる鉱物をみせてもらったり…。
シュタイナーを学び始めてから賢治の会のことを思い出すことが多いです。
汐見先生のぐうたら村も、なんだかイーハトーブのよう。
いつか何かしらの形で見学させてもらえる日が来ないだろうか…。