きのやさしめ
都心から少し離れて、長女はどんどん木登りが好きになっている様子です。
都会の中にも公園はたくさんあるし
なるべくそういう場所へ連れて行って自然に触れているつもりだったのですが、
新たな住まいの近くの緑地へ行ってみたらびっくり。
保育園の子たちがみんな木の上で遊んでいる!
そう言えば都会の公園では低い枝は切られて、木登りができない高さの枝しかなかった。
木登りしているのは庭師の方くらい。
一方都心から離れて、幼児でも手が届く、太さも丁度いい枝にみんなで腰掛けて遊んでいる子どもたちを見て、長女も「たのしそう」と感じたようです。
これは大人が子どもに木登りを促すより一番いい導入ですね。
はじめは親が手を繋がないと登らなかったのが、
だんだんと自分でも登れそうな場所を見つけて、1人で「いける」と思うところまで登っていくようになりました。
そして木肌にほっぺたをくっつけながら、
「木 きもちいいよ〜気持ちくてご飯みたいに包まれちゃう。木の枝いーにおい。」
「木のやさしめ(やさしさ、のことかな)が長女ちゃんのなかにはいってくるよ。やさしいよ〜って。お家まで持って帰ろうね。」
とじんわり話していて、こちらまで暖かい気持ちになりました。
感じたことを話さずにうちに留めるタイプの子もいると思いますが、
長女はこういう感じたことを言葉で伝えたい気持ちが大きいのか、
いろいろな気持ちをお話してくれるタイプで本当に一緒にいて楽しいです。
なんとなく木登りに対して、頭の隅に「野生」とか「やんちゃ」とか「野蛮」なんてイメージを勝手に今まで持ってしまっていた自分にも気が付き、とんでもない誤解だったと学ばせられます。
木からこんなにたくさんのことを受け取ることができるなんて、木登りすごい。
前に読んだ安野光雅さんの「かんがえる子ども」にあった”自然に「触れる」のではなくて、自然と「一緒にいる」”ってこういうことかなぁと娘を見ながら思いました。
お気に入りの緑地が見つかったけれど、早くも1歳の次女はいくつか蚊にさされていました…。虫の少ない季節は本当にあっという間ですね…。