庭仕事といのちのお話 くりかえし、くりかえし

先日、長女の休日に朝から庭仕事をしました。

お庭のバジルや紫蘇がもう元気なくなって引っこ抜いてソースを作ったり、ボサボサになったローズマリーを剪定したり。

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バジル 葉っぱがもう弱そう

 

すると

「抜いちゃうの寂しいなぁ、みんな、お寺の花子さんなんだねー」
と長女。

 

「お寺の花子さん」とは、ちょうど1年前に教えてもらったラジオ「いのちの古典学」で知ったわらべうた。
奈良大学教授上野誠先生が、万葉集古事記から人間の死についていにしえの人はどう捉えてきたのかを紐解くお話。

最後に昔の人は子どもにいのちをどう伝えてきたのか、

わらべうたをもって紹介していたのがこの歌

おてらのはなこさん
おてらのはなこさん
たねまいて たねまいて
めがでてふくらんで
はながさいて
しぼんだ

いのちは何かということを、ダイレクトに子どもにぶつけるようなことはせず、こうしてわらべうたを通して伝えてきたのだそうです。

 

YouTubeにもあがっていました!

www.youtube.com

4つに分かれてます。わらべうたが出てくるのは最後の4/4の動画です。

 

 

長女が草を摘みながら「お寺の花子さんだね」とは、、
まさに伝えたいことが伝わっていたのかな。
「美味しくいたたきましょう、ありがたく」と食べました。

 

 

   *

 

 

最近いのちについて長女は考えることが多いようで。

 

十五夜の少し前にも、大好きなおばあちゃんが亡くなってしまったら寂しい、

としゃくりあげて泣き出したことがありました。

どう宥めたらいいだろう、と咄嗟に私の頭に思いついたのも、

やっぱりこの「おてらのはなこさん」でした。

 

そしてこんなふうに伝えることにしました。

「大丈夫、人はいつか死ぬのだけど、無くならないものもある。お花も枯れたらポトンと落ちるでしょう、でもまた種から目が出てくる。なんでもくりかえし、くりかえしなんだよ」

 

しばらく抱っこしていたら、
「あ!おつきさま!」と急に大きな声で長女が言いました。


見上げるとカーテンの隙間から、半月よりちょっと痩せたお月さまがきれいに輝いているのが見えました。
カーテンを開けて窓も全開にして、しばらくお月さまを長女と次女と3人で眺めました。長女は小さなデジカメで、わたしはスマホで撮影会も。

長女「明日は満月になるかなぁ」
母「少しずつ満月に近づくよ。」
長女「新月はお月さま見えなくなっちゃうのが寂しいの」
母「でもまた少しずつ大きくなっていくよ。お月さまも、くりかえし、くりかえしだよ。」


月の下には草を駆ったばかりの空き地が広がっていて。
長女「草刈りしたあとだけど、すこし伸びた感じかなぁ」
母「そうだね、またすこーし伸びてきてるかも。草も、くりかえし、くりかえしだね。」

 

*

 

いのちの授業も大切だけど、こういった体験から伝わってくるものを積み重ねていくことが、深く残るものなのかもしれないなぁとぼんやり考えました。

 

さてお庭が寂しくなりました…
次は何を育てましょう♬

 

 

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