助産院でのワークショップ

次女を出産した助産院でワークショップをしました。

 

近くにはシュタイナー園もない地域ですし、せめて手仕事ができる会でもあればなぁと思っていたら、「ここでやりなよ!」と助産師さんに声をかけて頂きました。

 

先日長女と一緒に試作した麦細工を作りました。

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可愛い子たちに見守られて

 

糸が足りなかったり色々至らないことだらけで反省も多いのですが、他愛のない話をしながら手を動かすことって楽しいなぁと改めて思いました。

 

「作ることに没頭できて楽しかった」という感想を頂いて、たしかに手仕事で得られるものって、作ったもので楽しむ喜びもあるけれど、作っている間の時間も良いですよね。

特に、子育てをしている人たちにとって「何かに黙々と取り組める時間」ってとても贅沢なように感じられます。大抵何かをしていても、「この絵本読んで〜」と絵本を持ってきたり「どうぞーたべてくーださーい」と出前をしてきてくれたりするので、自分の時間は細切れの時間になります。

寝かしつけた後にあれをやろう!と意気込んでいた時ほど子どもと一緒に寝落ちしてしまうことも。

 

そして、できあがったときの達成感も贅沢なものです。

子育てにおいて「達成感」は相反するものと言うか、なかなか得られない感情のように感じます。自分の関わりや声掛けの仕方で子どもが変わることはあるけれど、自分の努力の評価を子どもに期待してしまうことは良くないな、と感じるからです。

これだけやってあげたのに!とはしょっちゅう自分もなりがちだけれども、子どもにとってはありがた迷惑だったりするからです。

 

前に保育士の井桁容子さんが倉橋惣三先生の「育ての心」を引用して、「子どもにとって必要な人は、何かをしてくれる人ではなくて一緒にいて嬉しい人。だから何かやってあげなきゃいけないと考えすぎずに、一緒に楽しんであげて」というようなお話をしていたことがとても心に残りました。

そのために必要なことは地道なことの繰り返しで、何かをやり遂げたという達成感と言うよりは、地道なことを繰り返して小さな変化を喜んでいく姿勢。

 

そういう毎日も素敵な時間だけれど、今まで受験や部活動で何か勉強したり練習したりして、分かりやすい結果を得られることで満足したり反省したりの人生を送ってきた自分は「達成感」をつい求めたくなることもあるなぁと思います。

 

そんなときにも手仕事っていいよなぁ〜。手作りおもちゃが良いから手仕事をするだけではなくて、親のためにでもあるのだろうななんてことを考えたワークショップでした。

 

参加してくださった方々、そしてこんなに素敵な機会をくださった助産院のみなさま、本当にありがとうございました。