子どもの「なんでなんで」

長女の「なんでなんで期」はそれはもうとにかく猛烈!と感じました。

かれこれ1年位「なんでなんで」と言っております。

だいぶもう慣れてきたのですが、始まった頃は「何億回言ってる?」と思いました。

今でも1日に少なくとも100回は言っている気がします。

もういっそのこと、一生そのくらい疑問を持ち続けてくれてもいいかも、と思います。

 

 

ちょうど「なんでなんで」に悩み始めた頃に、

ラヒマ・ボールドウィン・ダンジー著 合原弘子訳「親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育」を読みました。

こどもの絶え間ない質問に対して親は、合理的・科学的な答えをしがちだが、そういった概念的知識はこどもの理解できるレベルをはるかに超えている。

「なぜお日さまは明るいの?」

という質問に対して、気体が燃えているとか、紫外線といった言葉を使わずに、

「木や草を大きくさせ、私たちを元気にしてくれるためよ」と答えることで十分満足するという。

たしかに、自分が子供の頃を思ってみたらそうかもしれない。

 

 

 

 

おばあちゃんには

「なんで雨がふるの?」という質問に

 

あめを あげましょ つばさ ひろげ

のどがかわいた おはなたちに

 

とお歌を歌って教えてもらっていました。

 

 

「なんでなんで」に対して図鑑で教えてあげることもいいかもしれないけれど、

こんな風に全身で世界とつながりを感じられる答え方って本当に素敵です。

 

 

いろんな大人に質問をしまくる長女の中では、どうやらランキングがついているようです。

お母さんに聞いてみて、納得しなかったらお父さん。

それでもだめなら、おじいしゃん。

という具合です。

 

つまりランキング第1位は、おじいしゃん。

 

 

科学者おじいさんはいつも素敵な教えをくださいます。

 

◎乾いた洗濯物を見て長女

「せんたくもののおみずはどこにいったの?」

 

おばあちゃん「おそらにいってまた雨になって降ってくるよ。」

おじいさん「形が変わることはあっても、無くなってしまうものは何一つないんだよ。」

 

 

◎ひらひら落ちる落ち葉を見て長女

「どうしてはっぱは落ちてくるの?」

おじいさん「葉っぱは木のうんち。木がいらなくなったものを葉っぱに集めて下に落とす。うんちと言ったら綺麗じゃないかな。木の汗かな。」

 

◎公園で桂の木の近くを通ったとき

「なんでヤクルトのにおいがするの」

「桂の木のにおいだよ。黄色い葉っぱよりも、茶色い葉っぱのほうがよく匂いがするよ。」

 

 

 

大変ながらも楽しい「なんでなんで期」。

長女が「なんで」と言ってくれるおかげで私も感動することがたくさんあります。

こうやって色々な人からたくさんの優しい声掛けをもらっているから「なんで」を安心して言えるのかも。

 

質問しても、理解しにくい概念的な内容で「子どもにはまだ無理。大人にならないと理解できないだろう」というようなメッセージが裏にありそうな答えばかりを聞いていたら、

もういいや、聞くのやめよう。と思ってしまうかもしれない。

というか、自分がそうだったような気がしてきます。

 

今の目標は、「なんでなんで期」をできるだけ長ーく続かせてあげることです。