おちびさんのお隣は、やさしさん
長女がめずらしく「らくがき」をしました。
紙ではなく、おもちゃ、おもちゃ棚、木製スタンドやいたるところに。
長女は本当に聞き分けがよくて、こんなことは今までしなかったし
シールをベタベタとあちこちに貼るようなこともしないし。
前にうっかり壁に書いてしまったときには
「ここは借りているおうちだから大切に汚さずに使いましょう」
という話をよくよくして、長女も分かってくれていたのです。
そんなもんで珍しすぎて、発見した時に思わず驚いて声を上げてしまいました。
「え!?これ、長女ちゃんがかいたの?どうしたの?」
それを聞いた長女
はじめは「えへ、かいちゃった」という表情だったのが
「あれ」
「しまった」
「やってしまったのね、わたし」
とみるみるうちに表情が曇っていって、今にも泣きそうなところで
とりあえずぎゅーしよっか、と抱っこしながら「うわーん」と泣きじゃくる。
その間どうやってこの場を乗り越えようかと頭を巡らせる。
考えてみたら壁や床には書いていないし、
おもちゃもおもちゃ棚も木製スタンドも、ぜんぶ娘のものなのだ。
「わるいことじゃない」「紙じゃないからびっくりした」「木に描いてみるのも、紙と違っていいねぇ」ということをとりあえず伝えると、
長女の目にカレンデュラオイルが目に止まったようで、
「いいにおいのオイルしたい」
というのでオイルを手にとって手遊びをしました。
よくこのブログで紹介しているごほんのゆびの手遊びです。
遊び終えると長女、
「なんでやさしさん(薬指)なのかなぁ。」
そして小指を撫でながら
「おちびさん(小指)にいいこいいこよ〜ってするからかなぁ。」
わぁ、ほんとうだね。といって長女をいいこいいこしました。
小さい子の隣は、優しい人がいてほしいね。
いつも次女に優しい長女。自分も本当はもっとお母さんに甘えたいよねぇ。
さて、なんで急に落書きしたのだろう??
最近次女が蜜ろうクレヨンであちこち机やパソコンに書いてしまっていたから?
一種の赤ちゃん返り?
と色々と考えるが、寝かしつけをしたあとに帰ってきた夫と話した結論は、
「書いてみたら楽しかったから。」
確かに、木に描いてあると紙と違って色の雰囲気だったり、表情だったりが変わって面白いのです。
これは、消してしまうかそのままとっておくか、悩むね〜なんていいながら夫と眺めていました。
「明日一緒に消そうって誘ってみよう。」と夫。
こういうとき夫が楽しそうに誘ってくれるので、いつも心が軽くなります。
ありがたや。